刑事事件コラム(刑事弁護)
検察官の役割|元検事の弁護士の強みとは
■そもそも検事(検察官)とは何をする人なのでしょうか?
① 起訴するか不起訴にするのかを決める
② 刑事裁判で被告人が適正な刑を科されるよう、主張、立証を行う。
起訴するのか不起訴にするのかなどの、刑事処分を決めるために。。。
警察から送られてきた被疑者の取調べをする。
被害者、目撃者、参考人からの事情聴取をする。
そして、
警察が集めた証拠や、被害者などから事情聴取した内容などから、起訴するのか、不起訴(起訴しない)とするのかを決める。
起訴したのちは刑事裁判で、被告人が適正な刑を科されるよう、主張、立証を行う。
■元検事の弁護士の強みとは
私は26年間検事として、捜査、裁判の現場で過ごしてきましたので、刑事手続きのすべてのプロセスを熟知しています。よって、今後の見通し(逮捕されるのか、起訴されるのか、保釈になるのか、執行猶予になるのかなど)が立ち、適切な弁護活動をすることができます。
刑事事件は様々であるため、それぞれに対する刑事手続きがどの様になるのかはケースバイケースです。詳しくお話を伺ったうえで、今後どうなっていくのか、どう対応したらよいのかについて、お話しすることができます。
■起訴前の強みについて
~捜査、取調べの見通しについて~
詳しくお話を伺うことにより、警察段階での捜査、取調べの見通し、送検後の検事の取調べの見通しなど、ある程度予測し、逮捕されるのかどうかを含めて、今後の見通しやスケジュール感などをお伝えすることが出来ます。
~起訴・不起訴の見通しについて~
26年間検事として、起訴するのか、不起訴にするのか、という事件処理をしてきた経験から、事案の悪質性、客観的証拠の有無などを踏まえ、どの程度であれば起訴する、どの程度であれば不起訴にする、など、担当検事が何を考え、どう判断するのかについて予測することができます。
~要点を心得た示談交渉~
26年間検事として被疑者の取調べをすると同時に、被害者から事情を聞く機会も多くありました。その経験により、被害者が望むものは何かなど、被害者の気持ちを理解しています。示談成功の可否は、被害者の方に許していただけるかにあり、そのためには、被害者の気持ちに沿った示談交渉を進めることが肝要です。示談交渉を進める際の要点を心得ていることは大切です。
■起訴後の強みについて
~裁判で検事が主張してくる内容を予測できる~
検事として長年培った経験により、検事が裁判に向けてどのような主張をしてくるのか、証拠の中でどの証拠をもって、どのような立証をしてくるのかを理解し、予測することができます。検事の主張を予測した上で、どのような弁護活動を行うのが、被疑者の利益のために最も適切であるのかを判断することができます。
~検察官が開示していない証拠について推察ができる~
26年の検事としての任期中に、事件処理にあたって証拠収集をしてきました。その経験から、検事が裁判中にまだ表に出していない証拠があるのかについて、推察することができ、適切な証拠開示を求めることができます。
~裁判の状況に応じて迅速・臨機応変に対応できる~
現場で長年裁判を担当し、様々な主張や立証をしてきました。裁判の状況は日々刻々と変化しますが、状況に応じて臨機応変に、迅速に対応することができます。
事件ごとに裁判の進行は異なります。決まったやり方というものはありません。事件ごとに応じた適切な解決方法をご提案できます。